くびれ

コルセットは肋骨を閉める効果があるのか?

 

コルセット。

最初は腰痛の方達が、腰の保護として使ってたみたいです。それがいつしかくびれ作りの道具として浸透。今でも一般の方向けに販売されてたり。

(ちなみに発祥は9世紀、1200年くらい前らしい。すごい)

 

ただ、使ってる人のSNS投稿を見てると、

「くびれは出来たけど、やっぱりちょっとお腹がたるんで見える」

みたいな投稿がちらほら。

 


  1. コルセットでくびれが出来る理由
  2. なんでたるんで見える?
  3. 追加でトレーニングはマストかも

1.コルセットでくびれが出来る理由

 

コルセットでくびれが出来る理由。

 

これはみなさん書かれてますけど、肋骨が閉まるからです。

 

前記事にも書きましたけど、肋骨が開いてるとくびれが無くなって見えます。

これを閉めた状態で洋服を着るともちろんくびれたように見えますし、しばらく着けてると外しても筋肉がその状態を記憶してしばらくはコルセットなしでもくびれた状態が出来上がります。

 

でも道具に頼りすぎると弊害が出るのが人間の身体・・・

 


2.なんでたるんで見える?

 

本来人間は体を安定させるためにこんな筋肉を使ってます。(他にもありますが)

(前から)

(横から)

(後ろから)

(奥の方にあるので触れません)

 

腹横筋って言うんですけど。

どうですか?コルセットっぽくないですか?

 

見た目通り腹横筋はコルセットのような役割をしてくれます。なので、くびれのラインを作るときに働いてくれます。また、体幹を支えるために常に働いてくれてたり。

 

この筋肉がコルセットのおかげであまり働かなくなると

  • 再びくびれは失くなり、お腹の締まりはなくなって見える。
  • また、腰部がどうしても安定せず腰痛等の痛みの原因に。

だから、コルセットに頼り切っちゃうのは良くないです。

特にジムに通ったりしてない人は・・・。

 


3.追加でトレーニングはマストかも

 

やはりコルセットをくびれ作りとして使う場合は追加でトレーニングはマストですね。

 

本当はバーベルを担いでスクワットをしたりすると自然にお腹のインナーマッスル(腹横筋もその一つ)が使われて、腰痛等の予防や、腹横筋が使えなくなってしまうことを防げます。

 

でも、みなさんがジムでがっつりウエイトトレーニング出来るかっていうと無理な話。

 

じゃあ自宅で腹横筋を鍛えて見ましょう。

 

①まずはドローイン。息吐くやつ。

 

軽く息を吸って

 

1メートル先のロウソクを消すイメージで細く長ーく息を吐いていきます。しっかり限界まで。この時おへそより下がしっかり凹んでるとOKです。

腹横筋がしっかり働いているかのチェック方法

 

・まず①の体勢で前側の腰骨を触る

・その指一本分くらい内側を親指で触る

・そのまま息を吐き切る

・この時息が吐き切れて、しっかり腹横筋が働いてれば下から筋肉が押し上げて「ボコッ」と盛り上がるのがわかります。

こんな感じ

(赤い丸が大体腰骨でその指一本内側を触ります。)

 

②次にブレーシング

 

お腹に力を入れて安定させることです。腰痛予防とかしっかりカラダを安定させて動くにはこっちの方が大事。長友選手がやって一時期話題になった体幹トレーニングなんかも大体ブレーシングをして行うエクササイズです。

これとか↑

ちなみにこれはプランクって言います。

 

プランクは少し強度が高いので、今回は膝付きプランクを。

 

 

こんな感じでお尻と背中と頭が一直線になるようにして身体をキープします。

ポールなんかがあると分かりやすいですが、無くてもできます。

・お腹はできるだけ真っ直ぐになるように少し引っ込めてキープするイメージ。

・背中は盛り上がらないように。

・腰のカーブは写真のようにポールを当てた場合、隙間が手のひら一枚分くらいになるように。

 

正しくできていれば、

・お腹(腹筋)の両側に力が入る

・腰・肩腕にあまり負担を感じない。

です。

 

 

良くある間違った例はこんな感じ。

・背中が盛り上がってしまって、肩腕周りで支えてしまっている。

・お腹の力が完全に抜けてしまって、腰に負担がかかる。

・ポールと腰の間の隙間が手の平一枚分以上空いている。

 

今日紹介したエクササイズは是非セットでやって下さい!ちなみに①ばっかりやってると安定性に欠けるので逆に腰痛が出ちゃったりします。

 

・普段立ってる時とかは①の意識で。

・何か動作を行うときに②の力の入れ方が自然に出来る

 

っていうのが理想です。

 


 

やはり人間の身体って良くできてるんですね。

道具に頼らなくてもちゃんと綺麗に、機能的に動くようにデザインされてます。

 

コルセットを使うっていうのは一つの手段としてありだと思います。

ただ、やはりそれで本来使われるべき筋肉がサボっちゃってるっていう事実も知っておくのは大事かなと思います。

ABOUT ME
坂野 晃太
坂野 晃太
パーソナルトレーナー。ダイエット・ボディメイク専門。自身も体脂肪率21%→6%のダイエットを経験。