お知らせ・コラム

プロのトレーナーが斬る、与沢翼さんのダイエット

 

最近、ツイッターで与沢翼さんのダイエットが話題です。

 

与沢さんは一時期ネオヒルズ族として有名になられた方で、実業家です。

詳しくはググってみて下さい。

 

それにしても半端なく痩せましたね。

激ヤセと言っていいでしょう。

 

僕も何回かテレビで見たことがあって、確か6月頃に与沢さんがダイエットするっていうツイートを拝見しました。そこからフォローして、彼のダイエットの状況を追ってました。勝手に。

 

で、肝心の彼が痩せた方法は主に、

断食筋トレ

でした。

 

それはそれは凄まじかったです。なにかの分野で突き抜ける人は根性が半端ないんでしょうね。

 

でも、やっぱ断食って専門家の立場からもお勧めできません。

本人までこれは自分にしかできないから真似するなと言っています。(笑)

 

御本人はこれからも筋トレは続けると言っておられますし、リバウンドしないための対策も取ると言っておられますが、(僕のような)精神の弱い凡人は、断食に安易に手を出すと後々ツケが回って来て大変なことになります。

 

当の僕も断食経験者でして。たった三日ですが。暑さが残る10月の適温の室内で震えが止まりませんでした。


  1. 断食のデメリット
  2. 断食経験談
  3. そのダイエットに未来はある?

1.断食のデメリット

 

断食のデメリット。

簡潔に行きましょう。沢山ありますが主に

 

①筋肉が半端なく減る

②脳の機能が低下

①筋肉が半端なく減る

 

半端なく減ります。めっちゃ減りますね。

通常ヒトはブドウ糖(米やパン)を主なエネルギーとして生きてます。ブドウ糖は筋肉と肝臓に蓄えられます。とりあえず断食してるとそれらの貯蓄はゼロになります。あっという間に。

 

貯蓄がゼロになると身体が

 

カラダ
カラダ
やばいエネルギーなくなる!死ぬ!

 

と感知します。

 

となると身体は困ったことにめっちゃ筋肉分解します。

残念ながら人間には、

エネルギー不足下では、筋肉は分解されて肝臓でまたエネルギーとなって身体で使われる仕組み

が備わってしまっているのです。

 

断食は確かに痩せますが、筋肉がごっそり持っていかれます。筋肉が無くなるってことはガッツリ基礎代謝も下がった状態でまた通常の生活に戻るわけです。断食は100%一生続けられないですからね。あぁ茨の道ですね〜

 

②脳の機能が低下

 

具体的には脳のエネルギー利用率が55%くらいになります。(諸説あり)

脳にとって「最も効率がいい」栄養素は「(ブドウ)糖」です。

 

その「ブドウ糖」等の利用率が55%になるって大変な事です。省エネモードにも程がある。

 

エネルギー不足下でそんなに悠々と脳にエネルギー供給してられないですからね。

 

僕なんてただでさえ頭の回転速くないのに断食なんてしたら仕事になりません。実際なりませんでした・・・。

 


2.断食体験談

 

コンテストに出場することを決めた2年前、大会の2週間前くらいに焦りから断食を敢行。

(計画的に絞ってればコンテストも全然断食しなくても出れます。笑)

 

そこそこ低カロリーで減量を進めていたこともあり、3日しか断食してません

  • 自分が何を喋ってるのかよく分からない
  • 仕事中も震えが止まらない
  • シンプルにフラフラする

 

等の恐ろしい症状が出始めました。

まあ恐ろしいって言っても自分で好き好んでやっただけなんですけど。

 

特に印象的だったのが震えで、まだ暑いくらいだった10月の室内で身体がガタガタ震え始めて自分でもビビりました。

 

当然コンテスト後の食への執着もまさに「リバウンド」し、

 

大会当日

 

一ヶ月後

 

まん丸に戻りました。

いやー、一ヶ月で人ってこんなに変われるんだって思いましたね。

 

大会後1週間は朝から晩まで食べ続けて、深夜に起きてまで菓子パンを食べたりして、ちょっと精神的にも疲れてた気がします。下痢が止まりませんでした。

 

自分が断食や無理なダイエットを推奨しないのもこう言った経験もあります。

 

 


3.そのダイエットに未来はある?

 

今回の与沢さんみたいに、断食後の軌道修正まで考えた上で、強靭な精神力と実行力でここまでやっちゃうのは稀です。

 

大体、断食や無理なダイエットって安易に手を出してしまうパターンが多いです。

 

断食とかって確かにキツイですが、実は「楽」なんですよ。矛盾してますが。

 

何故か。

考えなくていいからです。

 

一切考えなくていいんですよね。

「やってる感」もめっちゃあるし、体重も見た目もどんどん変化するし。

 

でも・・・そのダイエット未来ありますか?

 

一時期的に痩せられれば満足ですか?

筋肉を削ってまで?脳の機能を落としてまで?

 

まずは「知る」ことが大事かなって、実体験からも思います。

 


 

人それぞれのダイエット、体型管理があると思います。

肉体的にも精神的にもその人がハッピーなら何だっていい。

 

でも、結果に目がくらんで安易に無理なダイエットに手を出すのは、長期的にみると肉体的にも精神的にも失敗する確率が圧倒的に高いです。

 

どうせやるなら筋肉ごっそり落とす前に、最初からしっかり「正しく痩せる食事」(と、運動)しましょうよ。

ABOUT ME
坂野 晃太
坂野 晃太
パーソナルトレーナー。ダイエット・ボディメイク専門。自身も体脂肪率21%→6%のダイエットを経験。