「良いトレーナー」を定義するのって難しいです。
最近「良いトレーナー」であることの1つの要素として「※コンテスト入賞歴がある」ってことを言うトレーナーさんやお客さんがいらっしゃいます。(※ここで言う「コンテスト」とはボディメイク系のコンテストのことです)
どうでしょうか?
結論として僕は
「良いトレーナー」を選ぶ基準として「コンテスト入賞歴」を考慮しすぎるのはキケン
だと思います。
あ、2年前にコンテストに挑戦して予選落ちだったトレーナーのポジショントークではないですよ。笑
ちなみに僕が思うオススメのトレーナーの選び方はその人のSNSなりブログなどの各種媒体での発信内容を見て
「自分のニーズを叶えてくれそうだな」
って思える人にお願いするのをオススメします。ベタですみません。
でも発信内容にその人がどんなトレーナーなのかって色濃く出ると思います。
経歴や雰囲気で決めてしまうのはオススメできません・・・。
- クライアントは自分と同じじゃない
- 「鍛える」ことはリスクも伴う
- 引き出しの多さは大事
1.クライアントは自分と同じじゃない
確かにめっちゃカッコイイ身体の男性とか、すっごいスタイルの良い女性がトレーニングを教えてくれるとなんだか安心ですよね。説得力あるし。
でも端的に言ってしまうと「名プレイヤーは名監督ではない」んですね。
まず、「良いトレーナー」であるためには、自身がめちゃくちゃ凄い身体であったとしてもその方法の再現性を高めて、クライアントに提供しなければなりません。
要するに
みたいなトレーナーは困るんですよね。引き出しが自分自身の体験しかないような。
トレーナーは、
○職場の拠点はジムなので、一般の方よりも多めに筋トレの時間・回数を確保できますし
○そもそも「トレーナー」をやってる人は運動神経がいい(または後天的に良くなってる)
○そもそも筋トレがめっちゃ大好きな人が多い
ので、
はっきり言って少し浮世離れしているような感覚・やり方をクライアントに押し付けているパターンも少なくありません。
クライアントの目的が
なら全然いいのですが、多くの人はそうではないですよね。
ちなみに良いトレーナーさんはエクササイズを“簡単に”するのが上手です。
みたいな。
2.「鍛える」ことはリスクも伴う
他にも上記のようなトレーナーの怖さとして
「腰が痛い」とか「股関節の痛みが」といった症状にも、対処できない場合が多いでしょう。表面上では対処すると思いますが・・・
もちろんケガや痛みは医者や治療家の領域なのですが、痛みが出る理由くらいは分かってないと、逆にクライアントがケガをしたり、「パーソナルを始めてから腰痛が出始めた」みたいなことになりかねません。1時間6千円とか払って痛み出るとかコスパ悪すぎです。
また減量に関しても、引き出しが自身の経験則である「コンテスト減量」の経験しかないのはキケンです。
コンテスト減量は
○期間限定で
○極限まで絞る
という特殊な条件下によって行われます。なので、ハッキリ言って栄養学的に無茶苦茶でも根性で何とかなったりします。
ですが一般のクライアントが求めているのは
○ずっと続けられて
○程よい体型をキープしたい
というのが1番多いと思います。
別にコンテストに出るわけでもないのに、経験則と根性論のみに裏付けられた減量を押し付けられたらたまりませんね。
3.引き出しの多さは大事
あと、僕個人的な考え方ですが、
「筋肉を鍛えて大きくする」
というのはボディメイクを達成するための1つの手段でしかないと思います。
例えば、先日の記事でも書きましたが、
「きちんと歩けてなくてお尻が使えずに、お尻のボリュームがない」
なら、「きちんとお尻を使って歩けるため」の環境作りが僕は必須だと思います。
なのに「お尻のボリュームがない」という結果論だけに執着して「とりあえずお尻鍛えまくりましょう!」しか引き出しがないのはちょっと残念かなーと思ったりします。
パーソナルトレーナー業界と切っても切り離せないくらい密接にある「コンテスト」
ウケいいですよね^^
僕も予選落ちこそしましたが、絞りきった時の写真は広告でも使います。
もちろん限界、突き詰めたところを知っているというのは魅力的ですが、それを再現性あるものとして売れるのがプロじゃないかなーと思ったりします。
あと、コンテストで勝つ方々はリスペクトしてます!勝つっていうか出場するだけでも。アレ肉体的にもしんどいですし、プレッシャーとか精神的な負担も大きいですからね。ホントすごいです。
でもやっぱり個人がコンテストで勝つためのトレーニングと、仕事としての「パーソナルトレーニング」はちょっと違います。その違いは分かっておくべきかなーって。
なので、パーソナルトレーナーを選ぶみなさんにもその辺は注視して欲しいなーと思います。
