「尻トレ」女子
最近テレビでもよーーくピックアップされますね。
ヒップスラストなんかの知名度もかなり上がりましたね。

(久々にやってみました。実は最初は陸上選手の人向けに考案されたトレーニングだったりする・・・)
バンドつけて歩いてみたり、お尻だけのコンテスト(かなり際どい)が開催されたり。
ジムでも尻トレをする女性の方が増えました。大変素晴らしいことだと思います。
知名度、注目度ともにぐんぐん上がってることは間違いないです。
ただ、「尻だけ」鍛えるのって危険も伴います。
ってこと。
- 「尻」の筋肉ってどういう性質があるか
- 「外回し」の動きばっかり・・・
- 改善策として
1.「尻」の筋肉ってどういう性質があるか
お尻の筋肉って見たことあります?解剖図とかで。
「大臀筋(だいでんきん)」って言うんですが、こんな感じです。

これが、立っている状態で縮むとこんな感じに縮みます。

「尻トレ」がかなりメインになっている方はこの筋肉ばっかり収縮してきます。
この大臀筋はこんな感じで股関節を外に回す(外旋)の働きが強いです。

この筋肉に強い収縮が継続してかかるとどうなるか。
骨盤の上の部分が開いて、下が閉まってきます。

こんな感じで上が開いて、下が閉まるってことは、後ろから見ると・・・

後ろの黄色い枠で示した部分の関節(仙腸関節)が圧迫されて痛みに繋がってきます。
2.「外回し」の筋肉ばっかり・・・
「尻トレ」が大好きすぎる方達は、脚を外に開いたり(外転)、外に回す(外旋)をしてる場合が多いように感じます・・・。
外回しばっかり・・・
すると何が起こってくるか。
モモが太くなります。
その理由として、きちんと骨で立つ(極力、力を使わないで立つ)には、実は太ももの骨は少し内側にひねられてないといけないんです。(そういう身体の仕組み。体の仕組みなので意識する必要は全くナシ)

でもお尻の筋肉は「太ももの骨を外側にひねる」筋肉なんです。
ということは、なるべく楽に立つには太ももは内側にひねらていたいのに、ずーっと外側にロックされます。
お尻がずっと頑張っちゃってると楽に立てません。
みなさん試しに膝を伸ばして立って見て、思いっきりお尻をしめて見てください。少し膝曲がりませんか?
ってことはずーっと筋肉で身体を支えて立ったり歩いたりするわけです。まあどこの筋肉ってモモの筋肉ですよ。
姿勢改善で「お尻を閉めて立つ」なんていう指導はどう考えても適切ではないです
まあ、モモが太いのが美しいと感じるか、細いのが美しいと感じるのかは完全に人それぞれ。
でも本来の人の機能から外れるのは良いことは思えません。(モモ太くなる以外にもデメリットあるし)
3.改善策として
内にも捻る運動しましょう!
お尻(大臀筋)とは違う働きをする筋肉を鍛えて行きます。
お家でもできるエクササイズ二つ用意しました。
まずはコレ。
〇まず床に股関節90度、膝も90度に曲げて寝ます。腰は反らないように。

〇次にその重ねた上の脚をまっすぐ後ろに引きます。超地味でわかりづらいですが、赤丸の中が少しズレてます。実際にやってみると上の脚の内側がつりそうになります・・・。

〇そのまま、このようなボールがある環境ならボールを(ある程度空気抜いて)。無いならバスタオルとか、何もなしでも効きます^^

ラストはコレ
〇こんな感じで、片脚を立てて仰向けに寝ます。この時立てた脚を寝かせている脚からあまり離れないように。

〇後は立てた脚を内側に倒して、寝かせてる脚も内側に捻ってあげます。立たせた脚の内側がつりそうになりますし、コレ撮ってる時はギャンギャンにつってます。

まあ、ジム通われてる方は「インナーサイ」とかでもいいですね^^
これらの筋肉はお尻を鍛えてる時は逆に伸ばされてる筋肉なので、適度に活性させておく事で損はありません!
ちなみにこれらの症状は「バットグリッピング」という名前で提唱され、問題視されてます。
日本にフィットネスが流行り始めてるのは素晴らしいことですよね。
その一因として確実に「尻トレ女子」の活躍はあります。
フィットネスに従事する人間としても感謝してもしきれない部分はあります。
でも、そのブームに大きな弊害があったとしたら・・・。
感謝してるからこそ正しい事を伝えたいですね^^
あと、日本人は体型を気にしすぎだ!って発信をたまに見ますけど、僕はやっぱり「美脚になりたい」とか「細い脚のままお尻を上げたい」とかってわがままを叶えて行きたいし、実際出来ますしね。
まあ、僕個人的には太ももがパンパンくらいの女の子が好きなんですが。
