一つのジャンルに特化したブログを書く人間が「思想」みたいなものを書くのに結構抵抗があったんですが、実際僕は、誰かが「思想」を語ったブログを読むと結構親近感湧いたりするので、ちょいちょい書きます。
それにあたり「考え方」のカテゴリを新設した次第でございます。笑
で、トレーナーとして僕が大事にしている「一貫性」について書こうかななんて。大先輩がたくさんいらっしゃるこの業界で、キャリアの浅い僕がこんな事について書くなんておこがましいのは重々承知で御座います。ただの落書きです。
単刀直入に言うと僕のトレーナーとしての「一貫性」は
ありません。
と言うか、「一貫性」を持たないことが僕の一貫性とでも言いましょうか。ん?なんかよくわからなくなってきましたね。
- 心に響いたエピソード
- 「こだわる」ところを間違えない
- ありふれた情報の中で
1.心に響いたエピソード
とあるセミナーの講師の方が、おっしゃっていたのですが、この業界では超有名な解剖書「アナトミートレイン」の著者、トム・マイヤーズはたまーに
「ごめん、俺が言ってたこと違ったわ。やっぱ正しいのはこっち」
みたいな旨のことを言うそうです。
凄くないですか?
ここまで地位も名誉もお金も手に入れた、業界の権威とも言えるような人がこんな事を言えるって。感動しました。
だって、トム・マイヤーズが
「いや!俺の理論が1番正しいんや!」
って意固地になって言えばみんな信じるし通ると思うんですよね。自分の言っていた事を素直に「間違ってた」と認めて改められるってすごいなあって思います。凄く勇気がいる。
2.「こだわる」ところを間違えない
「こだわり」ってポジティブなワードでもあると思いますが、僕は凄くネガティブなワードでもあると思います。
トレーナーって国家資格があるわけでもないですし、まだ日本では歴史の浅い職業で。それぞれの習ったメソッドも学んだ環境のバックボーンも違います。
すると、自分が学んできたメソッドや環境が1番正しいように思えてくるんですよね。もちろん一つの技術や視点にこだわるのは素晴らしいのですが、その自分が「学んできた事」に「こだわり」始めるとそれはエゴなんです。
わかりやすく言うと。
例えば僕はこの前ピラティスの資格を取りました。

(こう言うやつ)
このピラティスの資格を取った理由としては「クライアントの身体がもっと良くなる」ための一つのツールとして使えると思ったからです。
「ピラティス」と言う手段自体に全くこだわりはありません。もしも新しい運動法がたくさん提唱されて僕が「ピラティスって他と比べてあんまりやな」って思ったら容赦無く切り捨てます。(偉そうにスミマセン・・・)
極論、「ピラティスの資格を取ったから」って「しっかり筋肉を付けたい」と言うニーズのお客様に何ヶ月もずーーーっと「ピラティスのみ」のセッションしてたら完全にトレーナーのエゴですよね。
実際今でも、一回のセッションがほとんどピラティスみたいなフロアワーク(床でやる運動)の人も居ますし、1時間バーベルをほぼ持ちっぱなしの人だって居ます。(期間によって変わる)
僕がこだわるのはシンプル。
「クライアントのニーズに応える」
コレだけです。
学ぶ理論も技術も「クライアントのニーズに応える」ための一つのカードに過ぎません。なので常に学ぶ事を辞めません。だし、間違った理論や、微妙だなと思うようになってしまった手法・技術は改めて行きます。(是非ブログ内の内容も気になる点あればご意見ください・・・)
何よりトレーナー側からしても「より」クライアントの身体が変わってその反響をもらえた方が面白いですからね。
あ、もちろんトレーナーがクライアントを選ぶことも大事だと思います。姿勢改善したい人も、コンテストで活躍できる身体になりたい人も、アスリートも、高齢者のリハビリも見たい!なんて少し無理がありますし、それこそトレーナーのエゴです。全体的なクライアントの満足度は低いですよね。(全て満たすことが出来るトレーナーさんはいらっしゃると思いますが、ごくごく限られた一部の方だけだと思います)
3.ありふれた情報の中で
この健康・フィットネス業界っていろんなメソッド・理論が出回りやすい業界です。それらは本当に玉石混合で、便所の落書きレベルのものから、きちんとした理論があり、効果が実感できる良いものまであります。
僕もまだまだ知らない事だらけだと思います。
だからこそ学びを続けて行きたいし、常に進化して行きたいと思います。
少し自戒を込めて書いてみました。
フリーランスのトレーナーとして駆け出しの頃に、「このままの指導じゃ僕もつまらないし、お客様の結果も出づらい」と痛感し、様々なセミナーに顔を出したり、専門書に目を通すようになりました。
どの業界でも「セミナージプシー」なんて言葉はありますし、結果を出している人は皆、業界問わずに「インプットよりもアウトプットが大事」と口を酸っぱくして言ってます。
なので、勉強をしながら常に自問自答してます。「コレはただの自己満で終わってないかな」って。未だ完璧とは言えませんが、自分を疑う姿勢は崩さずに、「クライアントのニーズに応える」ため、「自分が楽しくなるため」に勉強して行きたいと思います^^
